2023/07/05 23:07
「Norikoba」が出来上がったあと、ふらりと近くの裏山へと出かけました。
バベやヤマモモの雑木林で、いつもの散歩コースです。
さて山へ入ってみると、歩けないことはないけれど、何度か滑ってしまいました。
理由の一つは、ソールのグリップ力不足。
もう一つは、かかとの支えがないので急な上り坂で踏ん張りにくいことでした。
やはりストラップで固定できる方がいいんじゃないだろうか。
どうせなら裸足で気軽に履けて、山や水辺でも遊べたらいいのに。
そんなふうに考えていたら、ふとメキシコで見かけた伝統的な革サンダルのことを思い出しました。
ワラーチと呼ばれ、最近ではランニング愛好家が手作りしているのを見かけたことがありました。
思いついたイメージをベースに、何種類かの革とソールを組み合わせてみて生まれたのが「Verano」です。
軽量なこのサンダルは、言うなれば「裸足のカバー」。
足を保護するクッション性より、大地をダイレクトに感じられるように薄い構造になっています。
ユニークな取り外し式のストラップは、サンダルとはいえできるだけ修理可能なものにしたいと工夫しているうちに思いつきました。
ストラップを外したVeranoは”足型”と”紐”になるので、まるでサンダル制作キットのようですが、まさに自分で結び方をあれこれとアレンジしてみて欲しいと思っています。
ソールには鼻緒のループとサイドに2つのホールがあるのですが、この3か所の使い方は自由です。
かかとまで回してしっかりホールドするのもよし、かかとはフリーにしてビーチサンダルのように履くのもよしです。
https://ledenleden.official.ec/blog/2023/06/23/181840
付属品のストラップは馬革で、軽くて丈夫な上、上品な質感で街でも使いやすいです。
一方で、アクティブに使うなら化繊のひもを用意してみてください。
とある友人は、コードロックと細挽きを組み合わせ、しっかりホールドしてランニングにも使ってみてくれています。
試作段階で気に入ったモデルが複数生まれたので、用途に合わせて選んでもらえたらと3タイプを用意することにしました。
Standardモデルは、オイルレザーに軽量なソールを組み合わせてあります。
オイルレザーは傷が目立ちにくく、適度な耐水性もあるので使い勝手がよい組み合わせです。
Activeモデルは、水辺での使いやすさを重視しました。
防水加工を施した革に、メガグリップという非常にグリップ性能の高いソールを合わせています。
他のタイプに比べて水分が革に染み込むことがなく、汗をかいても足離れがいいのが特徴です。
一方で、革らしいエイジングはほとんどしないという性質を持ちます。
Classicモデルは、ヌメ革をあしらってあり、一番革らしい素材感を楽しめます。
アウトソールにはStandardモデルと同じ軽量なソールを組み合わ、履き心地も軽やかです。
どのモデルもコンパクトで、重さ300g程度と軽量なので、旅先のセカンドシューズに持っていくにも適しています。
履き比べてもらい、自分の旅のスタイルに合った組み合わせを見つけてもらいたいです。
オプションでソールと革の組み合わせを変えたり、クッションの厚みを変更、革ストラップを太くするなどカスタムもできますので興味があればお問い合わせください。
As You Want by Yourself.
そんなところもLedenLedenらしいと思っています。
名前の由来はスペイン語の夏からです。