2024/05/24 12:02
ファーストシューズを完成させて一息ついたのも束の間、歩き始めたハルはどんどん自分の世界を広げていきました。
ハイハイを織り交ぜながら動き回っていたのもわずかな期間で、夏を迎えるころにはだいぶん自分の思い通りに歩き回れるようになっていました。
子どもの成長は本当に早くて、ある意味でボクたちはついていくのに必死です。
その様子を見ていて、次に取り掛かったのはサンダル作りでした。
瀬戸内海の海辺に暮らす私たちにとって、夏の海遊びは生活の一部のようなものです。
濡れてもよくて、岩場でも滑りにくく、脱ぎ履きもさせやすい履き物が必要でした。
ベースにしたのはVerano(ベラーノ)です。
ストラップをたくさん使って足全体を覆ってしまうデザインより、裸足の開放感があるシンプルな形が良さそうな気がしたからです。
それでいてお手入れは気にせずに使えるものにするために、防水革を使うことにしました。
特殊な加工がしてあるため、革の中に水か染み込みません。
その代わり、革らしい経年変化(エイジング)をしないのですが、汚れを水でさっと洗い流せるなど、使ってみるとそれ以上のメリットがありました。
ストラップは力強いゴム紐です。
長さ調整できるように、革のコードカバーと樹脂製のコードロックを取り付けてあるので、走り回っても簡単には脱げません。
それでいて脱ぎ履きは簡単です。
ソールはVeranoのコンセプトに合わせて、8ミリ厚程度と薄く仕上げました。
力の弱いベビーを想定しているので、柔らかい方が歩きやすいだろうというのと、余りクッションを持たせず、裸足に近い感覚の方が地面の形を感じられていいだろうと考えたからです。
Vibram社のTankソールもしっかりとグリップが効いているので、多少の岩場なんかは平気で登っています。
ちょっと可愛い仕上がりになったサンダルは、Veranoの”おちびちゃん”というニュアンスを込めて”Veraño”(ベラーニョ)と名付けました。
南米のスペイン語圏などでは、”小さな~”という時に”~ニョ”などとつけることに因みました。
そういえばサッカーのブラジル代表にロナウジーニョという選手がいましたが、あれは”小さなロナウド”というニックネームです。
水遊びだけでなく、走り回ったり、岩によじ登ったり出来て、重ねるとコンパクトにもなるのでかさばらないVerañoは、夏のアイテムとしてだけではなく、旅行のサブシューズにもぴったり。
ニュージーランドに行った時は、宿やキャンプ、車での移動といった脱ぎ履きの多いシーンでも重宝しました。
VeranoとVerañoで親子で夏や旅を楽しんでもらえると嬉しいです。