2025/06/05 12:52

近くに住む家族の伝手を頼ってみると、案外身近に請け負ってくれるところが見つかって驚くとともに、自分たちの住む児島というまちがモノづくりのまちなのだと妙に納得したことを覚えています。
最初の靴紐作りは大まかな色のイメージから始めました。
いくつかのアイデアの中から、ざっくりとLedenLedenのイメージカラーであった青系、それから使っていて可愛らしかった緑系を選びました。
そして業者の方から借りてきた糸の色見本とパターンをベースに、色鉛筆で実際にデザインしてみました。
アナログな手法ですが、アユミさんが一マスずつを色で塗りつぶしながら描くイラストは可愛らしく、アイデアの一つ一つにワクワクしました。
色を組み合わせるうちに、「青といえばアルゼンチンの氷河が……」「白神山地で見たブナの緑が……」などと自分たちの旅で出会った色について話が弾んでいき、そのストーリーを靴紐で表してみることになりました。
初めての作業でしたが、旅の記憶が形になっていくことがとても面白かったです。
出来上がった紐を、私たちの靴に通していろんな人に履いてもらったり、展示会で会話する中で、だんだん新しい色が欲しくなりました。
登山靴らしい赤、ちょっとポップでシックなベージュ、革の素材を引き立てるような茶色の3色を新たにデザインに加えて、今は計5色になりました。
どれも旅の色を思い出させてくれる良い色です。
これからどんな色に出会い、靴紐に加えていくことになるのか、そう考えるのも楽しみです。